COLUMN
コラム

建築設計から施工までワンストップで創り上げる理想の医院やお店

住宅と共に医院やお店もつくっています
医院(病院)とかお店、業界では、「非住宅」とも呼ばれるこうした建物を購入したい(建てたい)とき、どこに依頼しますか?
大きな市立病院なども手がけている大手ゼネコンや大手住宅メーカーでしょうか?
実は、皆さんのお家を作っている工務店でも、こうした建物をつくっています。高増工務店もこうした医院やお店をたくさん手がけています。
こうした建物をつくるときには、住宅とはちょっと違ったポイントや注意点があります。もちろん、住宅にも流用できるものも多いですので、こうしたノウハウは、医院や店舗建築の際も住宅建築の際にも、役立っています。今回は、こうしたポイントや注意点、施工例をお伝えします。
※医療法の定義では病床数が20以上の病院に対して、病床数が19以下の医療機関が医院・クリニック・診療所とされています。医療法に明記されている名称は「診療所」のみですが、より親しみのある名称として「医院」や「クリニック」が多く使われています。ここでは、「医院」という名称を用いています。

医院設計で大切なこと

医院設計のポイント


医療施設は、大小を問わず、設計のポイントがいくつかあります。
●院内に雑菌を持ち込まない設計を意識する
雑菌を院内に持ち込まないよう考える必要があります。子どもから高齢者まで、日々多くの患者が来院するため、特に子どもや高齢者は免疫力が低い傾向にあるため、感染対策を考えていきます。例えば、玄関でスリッパに履き替える、ベビーカーはどこまでOKにするかなど検討が必要になります。
●施設のコンセプトを設計に取り入れる
医院設計には、コンセプトを設計に取り入れることが大切になります。医院を開業するにあたって、どのような診療方針で医療を提供したいのか、コンセプトをはっきりしておくと患者さんの暗視にも、経営成功にもつながります。コンセプトは診療方針だけでなく、内装やデザインにも反映できるように考えておくと、より統一感がでてきjます。
●快適な空間作りを意識してゾーニングする
快適な空間作りを意識してゾーニングすることが重要になってきます。
ゾーニングとは、「区分する」という不動産用語ですが、医院設計では部門別の配置を意味します。
医院でも、診察室から検査室に移動する場合、移動しやすさや利用しやすいかを意識する必要があります。院内は、患者にとってもスタッフにとっても、快適な空間でなくてはならいということを意識していきます。
●移動しやすい動線を検討する
移動しやすい動線を検討していきます。「患者さんが移動しやすいか」「必要な医療機器や衛生設備を設置できるか」「スタッフがストレスなく業務をこなせるか」など、さまざまな視点からの考慮が必要になります。例えば、ストレッチャーで患者さんを運ぶときや車椅子の患者さんが移動する際は、バリアフリー動線にも配慮しなければなりません。廊下が狭いと車椅子同士がすれ違えないこともあるなど、あらゆるシーンを想定して効率のよい動線が必要です。
●死角を作らない設計にする
院内に死角があると、思わぬトラブルや医療事故につながる恐れがあります。例えば、外来では受付から待合室を見渡せるかやトイレ周辺をスタッフの目が届くかなど、病院に応じて死角を作らないよう意識するひつようがあります。
●待合室や診療中のプライバシー保護を重視する
診療科によっては、待合室で他の患者さんとの接触が、気まずいこともあるでしょう。診察室の会話が廊下や待合室に筒抜けでは、患者さんのプライバシーが保たれません。個人情報保護の観点でも、診察室の広さや防音設備の導入なども考慮する必要があります。

医院設計の注意点


次に、注意点を紹介します。
●無床と有床では建築基準法が異なる
無床と有床では建築基準法が違います。病棟がある病院の場合、病床数に応じて扱いが異なります。
・20床以上:病院
・19床以下:診療所
・無床:一般建築物
病棟がある場合は、病院でも医院(診療所)でも「特殊建築物」となり、それぞれ建築基準法が異なるため設計の自由度にも影響します。
●遵守すべき法令やガイドラインの把握
病院設計では、遵守すべき法令やガイドラインの把握も重要です。ガイドラインは、日本医療福祉設備協会(https://www.heaj.org/)による病院の設備設計の、空調設備・衛生設備・電気設備が該当します。その他、バリアフリー法や地方公共団体条例、まちづくり条例などの把握も必要です。
なお、ガイドラインやバリアフリー法は、どの地域でも共通していますが、地方公共団体条例、まちづくり条例は地域ごとに違いがあることもあるため確認が必要です。
●医院設計における構造設備等の基準を確認する
医院設計では、構造設備等の基準の確認も欠かせません。必置設備や病床面積・廊下幅は、病院と診療所で異なります。
さらに、病院は「一般病床・療養病床・精神病床・感染症病床/結核病床」に分かれており、医院(診療所)も「療養病床・一般病床」でそれぞれ条件が違います。
こうした基準も設計に配慮していきます。また、各診療科によって考慮する内容も変わってきます。

 

店舗設計で大切なこと

店舗設計のポイント


医院の設計と同じように、店舗設計にもポイントがあります。
●お店のコンセプトをはっきり決める
医院と違って、店舗設計は、オーナーのコンセプトが、重要です。このコンセプトに従って、お店のデザインテーマが決まり、お客さんにお店の雰囲気が伝わるようになります。
コンセプトが決まらないと「出店場所はどこか」「お店内の広さはどうするのか」「どんな人がターゲットなのか」「どんな雰囲気のお店にしたいのか」これらが曖昧なままお店作りを進めていくことになります。
曖昧なままですすめると、お店の提供したいサービスと、お店の見た目や雰囲気にギャップが生まれてしまいます。
例えば、カジュアルがコンセプトなのに、テーマの中にゴージャスな要素が入っていてはテーマとコンセプトがチグハグなものになります。そうなるとお客さんも自分の求めているものなのかどうか分からなくなってしまいます。
●お客さんの動線とスタッフの動線を意識する
スタッフやお客さんの流れがスムーズにいくような動線設計されているかどうかで、スタッフの効率があがったり、お客さんの購買にもつながります。
店舗の場合、入り口からどのようにお客さんを店内に誘導するかというところから始まります。
例えば、飲食店であればお客様のテーブルまで料理を運びやすい設計かどうかも重要になります。厨房も機能的に設計されていると料理がスムーズに提供でき、効率的なお客様の回転につながります。ファッション系のショップなら、アイテムを並べる棚や試着室の位置をうまくつなげることで、商品を選びやすい店舗になります。
また、外側から見たときの印象がどんなに素敵でも、内部の使い勝手が悪ければ客足は遠のいてしまうことも考えられます。
●インテリアを工夫する
店舗設計では、コンセプトやテーマに合わせたインテリアをどうするかも、重要になります。
天井や床、そして壁などもお店のイメージを伝えるには重要な位置を占めますが、そこにどんな照明や家具を置くかも大切です。家具以外にもファブリックや時計、植物やオブジェといった、さまざまな小物が店舗のイメージを作り上げます。
レストランやカフェであれば食器やナプキンなども、店舗のコンセプトに沿っているかどうかだけでなく、使いやすいものや料理を引き立てる要素も必要になります。
店舗設計は、そこに置くものすべてがコンセプトであり、テーマのひとつになります。
また、コンセプトに合わせたイメージカラーを決めておくのもとても有効です。近未来的な無機質なもの、ヨーロッパのアンティークなど、地域や時代、空間を統一する方法もおすすめです。

店舗設計の注意点

設計上の注意点もいくつかあります。
●予算を決める
店舗設計に限らずですが、予算を決めることが大事です。予算があいまいだと、思わぬ予算オーバーになってしまう可能性高くなります。打ち合わせしていく中で提案やデザイン、素材選びなどにズレが出てくることがあります。施工段階で、物件の構造上、追加で工事をしないといけなくなる可能性もでてきます。
可能であれば、2段階で予算を決めておくといいです。
1:〇〇〇〇円以内で設計
2:どうしてもオーバーする場合の上限は〇〇〇〇円
決められた予算の中で、ベストな方法を考えていくことが必要になってきます。無理せず、お客様の理想やお店のコンセプトを重視したデザインを検討していきます。
●時間的余裕を持たせる
打ち合わせや工事のスケジュールは余裕を持たせるといいです。急なレイアウト変更、あるいは目指す内装でないなどの場合に対応する必要があるからです。そのため「この日までに工事が終わらないと開店できない!」という余裕のないスケジューリングは避けましょう。
●理想や希望をきちんと打ち合わせる
ご自身の理想や希望を漏れなく伝えることが大事です。先にお伝えしたポイントはもちろん、細かい考えを伝えることで、コンセプトがはっきりしたり、設計する側もイメージがはっきりしてきます。ご自身の理想や希望を漏れなく伝えていきましょう。
イメージを伝えるのに、既存のお店や空間のイメージをネットや雑誌の写真を用意してもらえるととてもありがたいです。

 

施工例

大正ロマンを感じさせるレンガとサイディングのクリニック。(1stBASE-009 Nクリニック様邸)


大正ロマンがコンセプトのレンガとサイディングをまとった内科クリニックです。
2階には、白いバルコニーを備え、駐車場周りや、壁にもレンガ積みをふんだんに使い、欧風の雰囲気を高めています。玄関には、雨を防ぎ、院内に入りやすい車寄せを設置しています。バルコニーの手すりもちょっと豪華なつくりです。待合室を暖める暖炉の煙突が、外観のアクセントになっています。
内観は、白を基調にしています。待合室は、暖炉を設置している他にも全体的にホテルのロビーのようで、ダークブラウンの木の梁がアクセントになっていて、シンプルの中にも落ち着ける空間です。腰壁のパネルや欧風の柱は、外観からの大正ロマンの雰囲気を踏襲しています。
診察室、処置室は、白を基調にしつつ壁紙を特徴的にしてアクセントにしています。
このほかの画像は、こちらのページをご覧ください。

出産後にやすらげる空間を目指した産後院




オレンジのラップサイディングと三角屋根がオシャレな出産後に利用する産後院です。
産後院は、産後ケアを行う専用の施設です。日本では、自分で頑張る、インターネットの情報がお手本のような風潮があります。
上手くいかない事や不安な事を抱えたまま過ごすと、育児全般が楽しくなくなってしまいます。『分からない事を分からない』『出来ない事を出来ない』と素直に言える施設で、産後5ヶ月末までのママと赤ちゃんがご利用いただけます。
・赤ちゃん沐浴・ママ入浴/ママと赤ちゃん同時入浴
・日替わりケア(アロマ・骨盤調整・ベビーマッサージ)
・母乳ケア(母乳ケアと授乳姿勢指導)
などを行います。
バリアフリーの玄関アプローチは、白い手すりが、目を引きます。妻飾りや壁にも白をアクセントに使っています。
内観は、壁紙を部屋ごとに変化をつけ、木とのマッチングを
内観は、木をふんだんに使いやわらかい印象にしつつ、木とのマッチングを考慮した、壁紙を各部屋、工夫しています。
シンプルな照明は、各部屋に共通しています。また、1階の各部屋には、床暖房を施していて、四日市市周辺の寒い冬にも快適な空間になっています。
ケアしやすく、赤ちゃんとお母さんの移動もスムーズになるようにスペースは、広めにしています。

店舗一体型住宅〜1階はセレクトショップ、2階は居住スペース



三角屋根とレンガのアクセントが特徴的な、カワイイ外観のお家です。
1階には、セレクトショップ、2階は居住スペースになっています。
ディスプレイスペースは、6角形のヘキサゴンスペース。2階の居住部分も同じようになっていて、窓から光をふんだんにとりこみます。
店内は、お客様が見やすく移動しやすいように、極力邪魔なものは置いていません。白い壁と木のフロアに造作の飾り棚が、店内を統一したスペースにしています。天井と壁の境目のモールを木にすることで、室内を単調なイメージにならないひと役をかっています。

 

ビジネスパートナーとしての工務店

住宅以上に建てたら終わりではないアフターフォロー



高増工務店は、内部で設計して自社権利のもと施工していくので、コンセプトの選定及び確定から、施工時の微調整もすべて自社で完結するワンストップの工務店です。
お家を作る際にも、大切ですが、先にもお伝えしたように医院や店舗を作る際には、特に重要なる設計コンセプトからおまかせいただけます。
施工例(https://www.takamasu.com/works)からもおわかりかと思いますが、高増工務店は、洋風の建物が得意です。(シンプルなアウトドアハウスも得意です)医院や店舗にもそのノウハウは、存分に反映していますので、オーナー様には、たいへん満足していただいています。
医院開業の際には、薬屋さんを紹介することができるため、薬の心配がなくなるのはもちろん、医療機器の手配もサポートしています。また、施工エリア(※)の土地も紹介できるので、店舗でしたら、集客にあわせた場所を探したり、医院であれば、駐車スペースを十分に確保した土地を探すことも可能です。
また、お客様の業務の変化により、リフォームや設備の追加など、末永いお付き合いが可能です。いつでも相談できる距離感でいるのでビジネスパートナーとしてもお役に立てます。
※高増工務店の施工エリア[四日市をはじめ、北西アリアのいなべ市・桑名市・鈴鹿市・亀山市、桑名郡(木曽岬町)、員弁郡(東員町)、三重郡(菰野町・朝日町・川越町)、中部エリアの津市、松阪市、伊勢市、志摩氏、度会郡を中心に、また愛知県の一部も施工しています。]

地域の工務店としてできること


高増工務店は、半世紀にわたり、四日市市を中心に施工しています。
50年の間、同じ場所で地域の皆さんとともに業務を続けていますので、医院を建てたら、需要が多い地域、飲食店やアパレルショップがどこにあれば、集客できるか、地域ならではの感覚を磨いています。
建物、敷地など何か問題が発生したときでも、地域のならではの解決方法もあるものです。そんなときにもぜひご相談ください。医院や店舗に限らず、住宅でもきっとお役に立てると思います。
建物の購入をお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。お客様の希望と予算と、さまざまなことにお答えします。
相談したからといってしつこい営業はいっさいいたしません。安心してお話しを聞かせてください。


新築、だけでなくリフォームなども住宅、医院、お店に関するお問い合わせ、ご相談を承ります。
「お問い合わせ・資料請求」「お家づくり相談」よりお気軽にお問い合わせください。・
また、完成したお家をじっくりご覧いただけるイベントや季節に合わせたイベントも定期的に開催しています。ご都合のよいときにご参加お待ちしています。

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